看板塗装の基本と費用相場|劣化を防ぎ集客力もアップ
- 株式会社アークテック
- 4月17日
- 読了時間: 15分

▶︎1. 看板塗装とは?その役割と重要性

1.1 看板塗装の目的とメリット
看板は、店舗や企業の「顔」とも言える存在です。第一印象を大きく左右するため、見た目の美しさや清潔感はとても大切です。ところが、長く使っていると色あせや汚れ、サビなどが目立つようになってきますよね。
そんなときに必要なのが「看板塗装」です。
塗装を行うことで、見た目を美しく保つだけでなく、次のようなメリットがあります。
美観の維持:色あせや汚れをリセットし、常に新しい印象に
看板の長寿命化:塗膜で表面を保護し、腐食やサビから守る
安全性の確保:劣化による破損や落下のリスクを予防
集客力の向上:鮮やかで目を引く看板は、通行人の注目を集めやすい
特に屋外に設置された看板は、紫外線や雨風にさらされるため、定期的な塗装メンテナンスが欠かせません。
見た目だけでなく、看板の寿命や安全性を守るのが「看板塗装」の大きな役割です。
たとえば駅前のカフェが看板を塗り直しただけで、足を止める人が増えたというケースもあるほど。ほんの少しのメンテナンスで、集客や売上に直結する可能性があるんです。
1.2 看板塗装を怠るとどうなる?劣化のリスク
塗装を長年放置すると、看板にはさまざまな劣化が現れます。
こんな状態、見かけたことはありませんか?
色あせて読みにくい
表面にひび割れがある
サビが広がっている
文字が剥がれてきている
こういった劣化は、見た目の悪さだけではなく、安全面でも大きな問題です。
最悪の場合、看板の一部が落下してしまい、事故につながる危険もあります。
実際、強風や地震の後に看板が落下するケースもあり、点検・塗装がいかに重要かがわかります。
さらに、劣化した看板を放置していると、通行人やお客様に「管理が行き届いていないお店」という印象を与えかねません。それは集客にとって大きなマイナスですよね。
こうしたリスクを避けるためにも、最低でも5年に一度の塗装チェックと、必要に応じた塗り直しが推奨されます。
1.3 看板の種類別に見る塗装のポイント
一口に看板といっても、その種類や素材はさまざまです。
それぞれに合った塗装方法があるのをご存じですか?
主な看板の種類と、塗装時の注意点は以下の通りです。
看板の種類 | 主な素材 | 塗装のポイント |
壁面看板 | アルミ複合板、スチール | 防錆処理をしてから塗装が必要 |
自立看板(ポール) | 鉄骨、ステンレス | 高所作業の安全確保と錆止めが必須 |
テント看板 | 布、アクリル板 | 専用の柔軟性ある塗料を使用 |
電飾看板(内照式) | アクリル、プラスチック | 熱に強い塗料を選定する必要がある |
チャンネル文字サイン | ステンレス、アクリル | 素材によって塗装可否が異なるので要確認 |
たとえば、鉄製のポール看板では、塗装前にサビを完全に除去しないと、数か月でまたサビが浮き出てしまうことも。適切な下地処理が重要なんです。
また、アクリル板などプラスチック系の素材には、通常の塗料が密着しにくいため、専用プライマーが必要です。素材に合った塗装を行わないと、すぐに剥がれてしまうんですね。
看板の種類に合わせた塗装方法を選ぶことで、仕上がりの美しさと耐久性がグンと上がります。
▶︎2. 看板塗装の基本工程と使用材料

2.1 看板塗装の流れと下地処理の大切さ
看板塗装には、見た目をきれいにするだけでなく、長持ちさせるための工程がいくつもあります。
中でも「下地処理」は、仕上がりの良さや耐久性を左右する非常に大切なステップです。
塗装の基本的な流れは以下の通りです。
表面の清掃・洗浄(ホコリ・油分の除去)
サビや旧塗膜の除去(ケレン作業)
必要に応じて下地補修(ヒビ・穴などの修正)
下塗り(プライマー・錆止めなど)
中塗り・上塗り(本塗装)
乾燥・仕上げチェック
特に金属看板などでは、サビや劣化部分をそのままにして塗装すると、塗膜がすぐに浮いたり剥がれたりします。
たとえば、表面に細かいサビが出ているポール看板では、ケレン(研磨作業)を入念に行ってからでないと、1年も経たないうちに再塗装が必要になることも。下地処理を丁寧に行うだけで、塗装の持ちが2倍以上違ってくるケースもあります。
下地処理は手間がかかりますが、長い目で見ればコストパフォーマンスに優れた重要作業なんです。
2.2 塗料の種類と選び方(耐候性・防錆性)
塗料の選び方も、看板の耐久性や見た目の印象に大きく関わってきます。
屋外で使われる看板には、紫外線・雨風・排気ガスなど、さまざまな環境ストレスが加わるため、耐候性と防錆性に優れた塗料を選ぶことが大切です。
主な塗料の種類と特徴を以下にまとめました。
塗料の種類 | 特徴 | おすすめ用途 |
ウレタン塗料 | 柔軟性あり、仕上がりが美しい、コストも比較的安い | 中低層の屋外看板 |
シリコン塗料 | 紫外線に強く、耐久性が高い | 長期的に使いたい看板 |
フッ素塗料 | 超高耐候性、汚れにくい、価格は高め | 高所や大型の看板 |
防錆塗料(錆止め) | 金属に使うことでサビを防ぎ、塗膜を長持ちさせる | 鉄骨看板、ポール看板 |
プライマー | 素材と塗料の密着を良くする下塗り材 | アルミ、アクリル、樹脂などに必須 |
用途や設置環境に合った塗料を選ばないと、すぐに退色したり剥がれたりして、見栄えが悪くなってしまいます。
たとえば海沿いの地域にある店舗では、塩害に強いフッ素系塗料を使うだけで、3年以上メンテナンスフリーで済むこともあります。
安価な塗料で済ませたくなる気持ちはわかりますが、数年後の再塗装コストを考えると、最初から適切な塗料を選ぶ方が結局は経済的です。
2.3 仕上がりを左右する!塗装技術と道具の選定
看板塗装の仕上がりは、職人の技術力と使用する道具によっても大きく変わります。
こんな場面を想像してみてください。せっかくきれいに塗った看板が、数日でムラが出たり、塗り跡が目立ってしまったり…。これは、塗料の選定だけでなく、施工技術や道具の選び方にも問題があるケースが多いんです。
塗装によく使われる道具は以下の通りです。
刷毛(はけ):細かい部分や文字周りの塗装に適する
ローラー:広い面積を均一に仕上げるのに便利
スプレーガン:滑らかでツヤのある仕上がりが可能、ただし技術が必要
ケレン用工具:サビや古い塗膜をしっかり除去
マスキングテープ・シート:不要部分への塗料付着を防ぐ
特にスプレー塗装は仕上がりが非常に美しく、ロゴやグラデーションなどデザイン性が求められる看板にぴったりです。しかし、スプレー塗装は風の影響や噴霧の均一性に注意が必要で、プロの技術が求められます。
また、道具の選定ミスとして多いのが「刷毛の抜け毛」。
粗悪な刷毛を使うと毛が塗膜に混じってしまい、仕上がりが汚く見えてしまうんです。
仕上がりの美しさを求めるなら、技術力のある業者に依頼し、プロ仕様の道具を使うことが何よりも重要です。
▶︎3. 看板塗装でよくある失敗と対処法

3.1 よくある施工ミスとその原因
看板塗装では、意外と多くのトラブルが発生します。仕上がった直後はきれいに見えても、数週間〜数か月後に不具合が出ることも珍しくありません。
特に多い失敗例はこちらです。
塗膜の浮きや剥がれ
色ムラや塗り残し
塗装直後にゴミやホコリが付着
塗料のひび割れや縮れ
これらの原因は、以下のような基本的なミスが多くを占めます。
下地処理不足
サビや古い塗膜を十分に落とさないまま塗装を始めると、すぐに塗膜が浮いてしまいます。
乾燥時間の無視
塗料ごとに必要な乾燥時間がありますが、それを守らず重ね塗りしてしまうと、内部が乾かずヒビ割れの原因に。
気温・湿度を無視した施工
極端に暑い・寒い、湿度が高いなどの環境で塗装すると、塗料の定着が悪くなります。
素人判断での塗料選び
用途や素材に合っていない塗料を選ぶと、密着不良を起こしやすくなります。
塗装は「ただ塗る」だけの作業ではなく、丁寧な準備と適切な手順が求められる繊細な作業なんです。
たとえば、鉄製の看板に錆止めを塗らずにウレタン塗装だけをした場合、半年ほどで赤サビが浮いてきてしまったということもあります。
3.2 塗装後すぐに劣化するケースとは
せっかく塗ったばかりの看板が、数か月で劣化してしまった…そんなトラブルも少なくありません。
以下のような症状が短期間で現れる場合は要注意です。
塗膜がベタつく、触ると跡が残る
色あせが異常に早い
一部が粉を吹いたようになる(チョーキング現象)
ひび割れ、縮み、剥離が起こる
このような劣化が早期に発生する主な原因は、以下の通りです。
安価な塗料の使用
乾燥不十分での仕上げ
過酷な環境下での施工(雨天・高湿度など)
素材と塗料の相性ミス
たとえば、アクリル面の看板に水性塗料を塗ってしまうと、密着不良で塗膜がポロポロと剥がれてしまうことがあります。
また、強い直射日光にさらされる環境では、耐候性の低い塗料ではわずか1年で色褪せてしまうことも。
施工直後にトラブルが出る場合、その多くは“塗装前の判断ミス”が原因です。
3.3 失敗を避けるためのチェックポイント
塗装の失敗を防ぐには、依頼前・施工中・施工後の3つのタイミングで注意すべきポイントをチェックすることが大切です。
以下に、よく確認しておきたいチェックリストをまとめました。
依頼前に確認したいこと
素材に合った塗料を提案してくれるか
下地処理の工程を明確に説明してくれるか
気象条件を見て施工日を調整しているか
施工中に気をつけること
養生はしっかりされているか(周囲が汚れていないか)
作業員が丁寧に下地処理しているか
塗料を均一に塗布しているか
施工後にチェックすること
塗りムラや塗り残しがないか
塗膜がしっかり乾いていてベタつかないか
ヒビや剥がれが発生していないか
「安く早く終わらせたい」という気持ちが、後々の追加費用につながるケースも多いです。
施工後のトラブルを防ぐためにも、経験豊富な業者にしっかりと確認しながら依頼するのが安心です。
▶︎4. メンテナンスと定期塗装のすすめ
4.1 点検の頻度とチェックすべきサイン
看板は「設置して終わり」ではありません。時間が経てば、紫外線や風雨、排気ガスなどの影響で少しずつ劣化していきます。
そこで大切になるのが定期的な点検です。一般的には、最低でも年に1回は状態を確認するのがおすすめです。
以下のようなサインが見られたら、塗装や修繕のタイミングと考えましょう。
表面に色あせが見える
塗膜がひび割れている
サビが浮いている(金属部分)
表面に黒ずみや汚れがある
塗料が剥がれてきている
こうした劣化は放っておくとどんどん進行してしまい、結果的に大掛かりな修繕が必要になることもあります。
たとえば、金属ポールの看板に発生したサビを放置した結果、内部腐食が進行して看板ごと交換になったというケースもあるほど。
小さな劣化に早く気づき、早めに対処することがコストを抑えるコツです。
4.2 塗り替えの最適なタイミング
「いつ塗り替えるのがベスト?」と疑問に思う方も多いですよね。塗装の耐久年数は塗料の種類や設置環境にもよりますが、目安はおおよそ5年に一度です。
ただし、以下の条件に該当する場合は、より早めの塗り替えが必要になります。
海に近い地域で塩害の影響を受けやすい
日当たりが強く、紫外線による劣化が早い
高所に設置されていて風雨にさらされやすい
周囲の大気汚染や排気ガスの影響が強い
たとえば日差しの強い道路沿いの看板では、シリコン塗料でも3年程度で色あせが目立ってくることがあります。
また、地震や台風のあとには、目に見えないひび割れや塗膜の損傷が起きている可能性もあるため、早めのチェックが安心です。
「まだ大丈夫かな?」と思ったら、まずは点検だけでもプロに依頼してみるのがおすすめです。
4.3 看板塗装をプロに任せるべき理由とは?
DIYや格安業者での対応を考える方もいますが、看板塗装は安全性と仕上がりの美しさを両立させる必要があるため、プロに任せた方が安心です。
プロに任せるメリットはこちらです。
高所作業でも安全に対応可能
下地処理や塗料選定のノウハウがある
素材・形状に合わせた適切な工法が選べる
仕上がりのムラがなく、耐久性も高い
点検・補修・再塗装のアフターフォローも万全
特に高所の看板は、専用の高所作業車や安全装備が必要です。知識や経験がないと危険を伴うだけでなく、仕上がりにも大きな差が出ます。
たとえばアクリル板の看板に誤って油性塗料を塗ってしまうと、ひび割れや変形が起きるリスクも。プロは素材の特性を見極めて、適切な処理を施します。
見た目も安心も妥協したくないなら、やっぱりプロに依頼するのが正解です。
▶︎5. 看板塗装の費用相場と見積もり時の注意点
5.1 看板塗装の費用相場をタイプ別に解説
看板塗装の費用は、看板の種類・サイズ・設置場所・使用する塗料によって大きく変わります。とはいえ、おおよその相場を知っておくことで、見積もりを見たときに判断しやすくなりますよね。
以下に、主な看板のタイプ別におおよその費用相場をまとめました。
看板の種類 | 作業内容の例 | 塗装費用の目安(税別) |
袖看板(突出し型) | サビ取り+錆止め+ウレタン塗装 | 9,000円〜20,000円程度 |
壁面看板(アルミ複合板など) | 表面クリーニング+再塗装 | 10,000円〜30,000円程度 |
自立看板(ポール型) | 柱部ケレン+防錆+仕上げ塗装 | 15,000円〜50,000円以上 |
テント看板 | 生地交換や専用塗料による塗装 | 20,000円〜90,000円程度 |
チャンネル文字看板 | 表面処理+部分塗装(細部込み) | 5,000円〜30,000円程度 |
塗装費用には、高所作業車の使用費や足場代、養生費用などが別途加算されることがあります。特に3m以上の高さにある看板では、安全対策のための費用も発生する点に注意が必要です。
「思ったより高い…」と感じる前に、どの工程にどれだけのコストがかかるかを知っておくことが大事です。
5.2 安さだけで選ぶと危険?見積もりの落とし穴
見積もりを比較する際、「一番安いところでお願いしよう」と考える方も多いかもしれません。
でもちょっと待ってください。安さだけで判断するのはとても危険です。
以下のような「見積もりの落とし穴」があります。
下地処理が省略されている
見積もりに含まれていない場合、施工後すぐに不具合が出やすくなります。
安価な塗料が使われている
数年で色あせや剥がれが起き、結局再塗装が必要になるケースも。
高所作業費や養生費が別途加算
契約後に追加費用が発生し、「聞いてなかった!」となることも。
たとえば「塗装費一式10,000円」という格安見積もりを依頼した結果、現場調査後に追加費用が4万円以上かかったという例もあります。
見積書に何が含まれていて、何が別途なのかを必ず確認することが大切です。
見積もり段階で以下の点を確認すると安心です。
どの塗料を使用するか明記されているか
下地処理の内容が具体的に記載されているか
作業範囲(面積や設置場所)が明確か
工期や追加費用の発生条件が記されているか
5.3 費用を抑えるコツと相談時のポイント
「できるだけ費用は抑えたい…」という方も多いですよね。無理なくコストを抑えるためのコツをいくつかご紹介します。
たとえばこんな方法があります。
複数の看板をまとめて依頼する
作業効率が上がるため、1枚あたりの単価が下がることがよくあります。
繁忙期を避けて依頼する
業者の手が空いている時期を狙えば、スムーズに対応してもらえるだけでなく、割引が効く場合も。
塗装箇所を部分的に絞る
全面塗装ではなく、劣化が目立つ部分だけを重点的に塗ることで費用を抑えることも可能です。
現場調査をきちんと受ける
口頭だけの相談ではなく、現地確認をしてもらうことで、無駄のない最適なプランを提示してもらえます。
また、相談時に写真を用意しておくと、より正確な見積もりが得られるのでおすすめです。
納得のいく施工をするためには、「適正価格」と「信頼できる説明」の両方がそろった業者を選ぶのがポイントです。
▶︎6. まとめ:看板塗装で店舗の印象を一新しよう
6.1 定期的な塗装で集客力アップへ
看板は、お店や会社の第一印象を決める大事な要素。だからこそ、いつもキレイな状態を保ちたいですよね。
定期的に塗装を行うことで、次のような嬉しい変化が期待できます。
色あせがなくなり、店舗の印象がフレッシュに
通行人の目に留まりやすくなり、集客力がアップ
「手入れが行き届いている店」という好印象に
特に、外観を重視する業種では、看板の見た目が集客に直結することも少なくありません。
「最近、お店の看板が古く見えてきたかも…」と感じたら、それは塗装を見直すサインかもしれません。
見た目が変われば、お客様の目線も変わります。
6.2 プロの技術で安全・長持ちする看板に
看板塗装は、ただ色を塗ればいいというものではありません。適切な下地処理・素材に合った塗料選び・高所作業の安全対策など、専門的な知識と経験が求められます。
プロに任せることで得られるメリットは多く、たとえばこんな違いがあります。
塗膜が均一で美しく、耐久性が高い
適切な工程で仕上げるため、劣化しにくい
サビやひび割れなど、トラブルを未然に防げる
また、施工後のメンテナンスや修理対応も含めてお願いできる業者なら、長く安心して任せられるパートナーになります。
「安全で長持ち」な看板を保つには、プロの手を借りるのが一番の近道です。
6.3 まずは無料相談から始めてみよう
「看板の塗装、気になるけど、いくらかかるのか不安…」 「どこに頼めばいいかわからない…」
そんな方は、まずは無料相談から始めてみるのが安心です。
現地の状況や看板の素材、劣化具合をしっかり見てもらうことで、最適な塗装プランを提案してもらえます。
中にはLINEで気軽に相談できたり、写真を送るだけで概算見積もりを出してくれるサービスもあるので、忙しい方でも安心してスタートできます。
一歩踏み出すことで、看板もお店の印象も、ぐっと明るくなりますよ。
▶︎看板の製作・修理・撤去は株式会社アークテックにお任せください。
企画・デザインから施工・メンテナンス・点検までトータル対応。
屋外広告物点検や安全対策も万全です。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
Comments